ニート散歩
平日の木曜日
昼飯の弁当を買いに弁当屋へ
外国人が日本に来て一番びっくりするのは
老人の多さなんてのをどこかで聞いた
こっちはもう見慣れて、気にしなくなって
いた。人間は見たいものしか見ない
ということだろうか
システム化された弁当屋で
システム化された弁当を食べ
システムの一部を自分の体の中に
取り込むのだ。それは極めてデジタルで
感情はない、大元は感情なき
コンピュータ。かつては夢の象徴
今はすべての破壊者、いや、もはや神さま。
逆らうなんてことは不可能
昼食後、街へ行く
綺麗に陳列されたおびただしい商品は
もはや、すべて余剰の範囲のモノであり
とりたて必要ないが
消費セヨのメディアの多重攻撃から
逃れるすべはなく
モノに支配されたゾンビたちが
ハエのように沸いている
悲しいのは自分もそのゾンビの一部だと
いうことだ。